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筋トレをやってる人なら一度は聞いたことがあるはずだ。「有酸素運動をやると筋肉が落ちるよ」という話を。僕も最初にこれを聞いて、しばらくランニングを完全にやめていた時期がある。でも実は、これ半分正解で半分間違い。この記事では有酸素運動と筋肉の関係を、科学的な事実と僕の実体験を交えてはっきり解説するよ。
最初にはっきり言う。「有酸素運動をやると必ず筋肉が落ちる」というのは間違いだ。正確に言うと、やり方を間違えたときだけ筋肉が削られるというのが正しい。
週2〜3回、30〜40分程度の有酸素運動を適切な栄養状態でやるぶんには、筋肉はそうそう落ちない。むしろ心肺機能が上がることで筋トレのパフォーマンスが上がるという研究もある。
この話が広まった理由のひとつが、長距離ランナーと短距離ランナーの体型の違いだ。マラソン選手は細くて筋肉が少なく、スプリンターは筋肉質。この見た目の差から「有酸素=筋肉が落ちる」というイメージができた。
でも考えてみてほしい。マラソン選手が細いのは毎日何時間も走り続けて体重を軽くすることにアダプテーションした結果だ。週2〜3回30分程度ジョギングする一般人とは話が全然違う。
有酸素運動中、体は最初に血糖や筋肉・肝臓に蓄えられたグリコーゲン(糖質)をエネルギーとして使う。これが枯渇すると、次のエネルギー源として脂肪だけでなく筋肉のタンパク質(アミノ酸)も動員されることがある。
つまり、空腹状態で長時間の有酸素運動をやると筋肉が削られるリスクが高くなる。これが「有酸素は筋肉を削る」という話の科学的な根拠だ。
もう一つの原因がコルチゾールというホルモンだ。運動中(特に長時間の有酸素運動中)に分泌されるこのホルモンには、筋肉の分解を促す作用がある。
コルチゾールそのものは悪者ではなく、エネルギー供給や炎症抑制など体に必要な働きをする。ただ、長時間・高強度の有酸素運動では分泌が多くなりすぎて筋分解が進みやすくなる。
具体的にどんな有酸素運動が危ないのか整理すると、こんな3パターンになる。
逆に言えば、これらを避ければ筋肉を削るリスクは大幅に下がる。
じゃあ実際にどうすればいいのか。僕が実践して効果的だったルールを4つ紹介する。
有酸素運動の30〜60分前にバナナ1本や小さなおにぎり1個など、消化しやすい炭水化物を食べる。これでグリコーゲンを確保してから運動することで筋肉が削られるリスクを大きく減らせる。
有酸素運動は長ければ長いほど良いわけじゃない。45〜60分を超えると筋肉の分解リスクが急激に上がると言われている。ダイエット目的でも長時間やるよりも適度な時間でこまめにやる方がいい。
有酸素運動をやるなら、タンパク質の摂取量を意識的に増やすことが大事だ。体重×1.6〜2.0gのタンパク質を毎日食事から摂ることで筋肉の分解をカバーできる。プロテインを活用するのも有効だよ。
同じ日に筋トレと有酸素をやるなら、筋トレを先にやってから有酸素の順番が基本だ。先に筋トレで糖質(グリコーゲン)を使い切ることで、有酸素運動中に体脂肪が使われやすくなる。逆の順番だと有酸素で疲れた状態で筋トレをすることになりパフォーマンスが落ちる。
可能なら筋トレと有酸素を別の日に分けるのが理想。僕は週3回筋トレ、週2回有酸素(軽いジョギング30分)という組み合わせが一番体の変化を感じた。
ここで正直に失敗談を話す。筋トレを始めて半年くらいの頃、「有酸素は筋肉を削る」という情報をそのまま信じて、完全に有酸素運動をやめた時期があった。
結果どうなったか。体重がじわじわ増えていったんだ。筋肉は増えているはずなのに体型は変わらず、むしろ体脂肪が増えて見た目が悪くなった感じがした。
原因はシンプルで、消費カロリーが少なくなった分、余剰カロリーが脂肪として蓄積されやすくなったからだ。筋トレだけではカロリー消費量はそこまで多くない。有酸素運動はカロリー消費の面でかなり有効なんだということを、身をもって実感した。
それからは週2回のジョギングを再開して、食事を特に変えなくても体脂肪が落ちていった。「有酸素で筋肉が落ちる」という怖さより、「有酸素をやらないことで体脂肪が増える」方がよっぽど悪影響だったということだ。
この記事のポイントをまとめると:
「有酸素は絶対NG」と思っている人は、ぜひ一度やり方を見直してみてほしい。正しくやれば、有酸素運動は筋肉量を維持しながら体脂肪を落とせる強力な武器になるよ。